綺麗な人

嘯く

軽く頬を叩く

朝に弱い

夜に弱い

昼は眠たい

加齢を訝しむ

時は金なり

八雲は麗しき

とか何とか

 

煌めく

夜は空に映る

月は空に映える

アレは揺れる

枯葉は崩れる

明日も晴れる

とか何とか

どうだっていい

 

囁く

カーテン越しの君

自転車は走る

置き去りのカラーコーン

夢は潰える

それでも叶える

だから僕は

とか何とか

どうだっていいし

どうにだってなる

 

被れる

白いは雪

寒いは炬燵に

手鏡は靄

年は越える

来年は今日

明日はどっちだ

とか何とか

ほんとにどうだっていい

ほんとにどうにでもなる

ただの毎日

 

それが

ただの青春

 

とか何とか

 

 

聲のあたし

本当に好きだったのは

本当に知らなかった

本当が好きだったから

本当は見えなかった

形あるもの全て壊れて

20歳なるまで全部壊して

これは遊びそれも遊び

あれも遊びきみも遊び

映画館で手繋いだあの日

観覧車でキスしたあの日

漫画喫茶で全部したあの日

ただの遊び

本当とか見えてないから

本当すらも好きだった

本当だけが知りたくなかったから

本当に逃げたかった

20歳の遊び

君たちの遊び

宙を舞う記憶に惹かれて

あの頃を思い出す

思い入れのない

どこかの奥の思い出

ゴムの中の思い出

遊びだらけの思い入れ

9

あたしはからっぽ

いれもの

ただのくうどう

はいったり

はいらなかったり

まねっこ

 

きょうはあのひとのまね

きょうはあのひとのまね

きょうはこのひとのまね

からっぽ

 

だれかのまねって

きづかないまね

いしきすると

みえなくなって

こえがでない

しらないとまね

しってるとうそ

これだけ

それだけなのに

うそって

 

きのうはこんなきもち

きょうはちがうきもち

あしたもべつのきもち

それじゃゆるされない

ひとついえばそれはしんじつ

ふたついってもそれはうそ

みっつもよっつもぜんぶうそ

 

けっきょくはじめがだいじ

はじめてはいつでも

いちばんおぼえている

って

うそっぽ

きれいごとはきたないごと

いつかやろうはごみやろう

あたし

 

それもうそ

かれもうそ

みんなうそ

ぜんぶくう

くうはく

 

それだけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

閃侯

またひとつ世界が終わる

13日

淀むとはこのことだろう

私は遣いだ

解放者だ

 

次を創るために

今で終わらせないために

貴様らを裏切るつもりは無い

私は私でなくとも

あの頃の想いがなくとも

お前たちの仲間だ

 

信じてくれ